2020.08.24

vol.5 自然の豊かさを発信しよう

首都圏秋田県人関係者の皆様、
まめたがぁー・・。元気だがぁー・・・。コロナ大丈夫だがぁー・・・。
年頭から世界を震撼させているコロナウィルス感染が全国に波及し、
4月7日に政府は緊急事態宣言を発令。東京オリンピックも延期。
戦争での中止はあるものの感染症での中止は初めて。
緊急事態解除後も終息するどころか、感染者の数は増加の一方です。
収束は見通せる状況ではありません。
当ふるさと五城目会の行事も全て中止にせざるを得ない現状です。

こんな、コロナ禍の時代だからこそ、大都市東京を中心とする経済格差拡大、
人口一極集中、首都機能の持つ三密、環境問題を見直す契機ではないでしょうか。
都市は経済的な豊かさ、情報量は優れていても、歴史が物語るように自然災害、
地震、テロ、そして今回の感染症など過密ゆえにもろさを備えた面もあります。

首都圏になくて、秋田、五城目にあるものは何か。それは豊かな自然。
山であり川、湖、自然のおりなす風情、森があり山には自然の花が咲き、
清き水が流れ、 温泉が湧き出ている。

私の趣味は山登りです。
昨年、秋田県を代表する百名山「鳥海山」に登ってきました。
県民歌にも出てくる秀麗無比なる鳥海・・・です。
山頂、新山まで約7時間。
一歩一歩踏みしめながら途中、 鳥海湖に咲くニッコウキスゲなどの高山植物に癒され、
眼下には日本海に浮かぶ飛島が見えます。
下山後は元滝伏流水でマイナスイオンを満喫。
都会にはない自然の素晴らしさを体験してきました。

秋田県には角館に代表される観光地があります。田沢湖その周辺の乳頭温泉郷。
私の一番好きな、八幡平、花の百名山、森吉山。そして旅を癒してくれる後生掛温泉。どれも素晴らしい自然の宝庫です。
秋田県は食料自給率が北海道に次、全国第二位です。
自分で食べるものは自分で作り生活できる場所なのです。
コロナ禍の時代だからこそ疎の魅力が満載されている県なのです。

秋田県五城目町にも自然の豊かさが数多くあります。
その一つが町のシンボル、母なる山「森山」です。
相次ぐ行事中止で何も出来ない中、
当会ではふるさと五城目町の為に何か支援できないか思案していたところ、
町の有志から、この森山の森林環境保全活動を推進し町民の自然遺産として遺したいという運動が立ち上がりました。
具体的活動は登山道の整備であり、
将来は、山桜、町の花「やまゆり」の植樹など環境整備です。
五城目町は土地全体の8割が森林です。
森林組合、町の有志達の活動を当会も全面的に支援していこうと決定しました。
標高325m。この森山から男鹿半島、鳥海山、森吉山、白神山地を眺望できます。
田園風景は素晴らしいパノラマ。田植え前の水が張られた田んぼ。
夕暮れのサンセット。日本海に沈む夕日と大潟村。
空いっぱいのグラデーションが田んぼに映し出されます。
彼方には寒風山。秋には、実った稲穂で一面が黄金色に・・・。
素晴らしい景色が見られます。
この第二高地には、我々ふるさと会の先輩が寄贈した大きな「希望の鐘」が
設置されています。
この鐘には元町長の詩が刻印されてあります。
「心豊かに 大きな望める英知 勇気に満ちて さあ羽ばたけ 鐘を衝く人」
正に、五城目町民への希望の鐘です。

東京は進んでいる。地方は遅れている。秋田は過疎化が進み人口が減少している。
こんな言葉を耳にしますが、待って下さい。
これからは地方分散型社会が重要性を持ってきます。自然信仰。
最近の若い世代ではローカル志向が強まっているような気がします。
農業や自然環境。昔ながらの祭への関心度が高くなっています。
五城目町も「地域おこし協力隊」の若者が、
任務を終えてそのまま町に残り、自然の魅力、教育環境整備、地域おこしの様々な
アイデアを出し、地方の素晴らしさなどを発信し、関係人口創出のため、
意識改革し町を盛り上げています。

森林環境もその一つです。木育という言葉があります。
苗木を丹念に育て30年、60年には豊かな森となり、自然環境を育てていきます。
微力ながら、当会もこの活動に力を入れていきます。
秋田県も森林の占める割合は高い。
同じ環境にあり、五城目町の森林環境保全活動が、
ひいては秋田県の為になることを心に置きながら活動を進めていきたいと
思っています。