2020.08.01

vol.3 「きょういく」「きょうよう」奪われて

首都圏秋田県人会連合会 事業部長 鈴木信公 さん

私の住む小山市が「祝 ご結婚 『ひかる』・『歌』」 とお祝いしたのは3月22日でした。歌手の宇多田ヒカルが再婚? ではなく、渡良瀬遊水地に飛来したコウノトリが夫婦になったのです。4月からの抱卵を経て6月初旬に誕生したヒナは「わたる」(渡)「ゆう」(遊)と名付けられ(分かりやすい)、7月29日にはメスの「ゆう」が巣立ちました。(詳しくは小山市ホームページご参照)
 
コウノトリが巣塔で暮らしていたこの間、ニンゲンの世界でも「巣テイ・ホーム」なる『巣ごもり』状態が続いて、『きょういく』(今日行く)も『きょうよう』(今日用事がある)も機会を奪われています。「不要不急の外出は止めましょう!」なのですから。なのに『GO TO トラベル』? なんだがわげわかんな~い!? 
 
東京通勤定年になって以後も東京には年40~50回行っていたのですが今年は1,2月の6回で止まっています。毎週末の隣県の古河市やその先の大宮での講座も休止です。「新しい生活様式」とあるので何か目新しい「きょういく・きょうよう」のヒントでもあるのか思いきや何のことはない手指をよく洗って三密を避けてというコロナ対策。「ふるさと会などとんでもない、ジェッタイダメダ!」 と言ってるなだ。
あれもダメ、これもダメで社会・経済がどうなるのか心配ですが、
「きょういく・きょうよう」を奪われたことで生じる『生活不活発病』
(身体・精神両方)というとても 恐ろしいものにならないよう本当に注意さねば。

長引いている梅雨もまもなく開けますが、今度はコロナに加え
「熱中症に注意して不要不急の外出は避けましょう」の日々が到来します。
渡良瀬遊水地のコウノトリは「ゆう」につづいて「わたる」も近いうちに巣立つでしょう。ニンゲンが「ステイ・ホーム」から巣立ちし「ふるさと(会)」で密に過ごせる日が早く来るように、今日は久ぶりに中島みゆきでも聞でみるがな。『帰省』は名曲だ。泣げるよ。

下記の写真は晴れ間を見ての近所散歩にて。